申請取次
入国管理局に書類を提出することが出来る行政書士を、申請取次行政書士といいます。この資格は、きちんと研修を受け、効果測定を経て付与されるので、一応入管業務の専門家の証といえるでしょう。しかし、申請取次の資格を持っているからといって、本当に入管業務の専門家なのでしょうか?
私も先日、研修を受けてきました。私が受けた研修は実務研修といって、いわゆる資格更新のための研修です。この研修では、入管業務の昨今や改正された法令、業務を行うにあたり、気をつけなければならない点について学びます。そして最後に効果測定。この効果測定に出題されるのは、日頃業務をしていれば当然知っているべきことばかり。なので、これをパスしたからといって、入管業務の専門家とはとても言い難いのです。
在留資格(VISA)は、実に多岐にわたっています。そして、申請者それぞれの条件が違うので、いかに法令にフィットしているか?を事前にインタビューしなければなりません。こればかりは、いくら研修を受けても得られるスキルではなく、実際にどのくらいの仕事をしたかによって培われるもので、本当はもっとも大切なスキルなのかも知れません。
申請取次の資格は、入管業務を行ってもよろしいというラインセンスです。しかし、ライセンスがある=専門家ではありません。申請者は、そこに気をつけてもらいたいと思います。
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